月曜日, 4月 10, 2017

20170421_ヨハネ21

■題名 あなたは、わたしに従ってきなさい
金言 イエスは彼に言われた、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。あなたは、わたしに従ってきなさい」。(22)
★それにしても、あの大祭司の邸宅の中庭で「わたしはその人を知らない」(ルカ二二・57.60)と、三度も否んでしまったペテロの心の重荷はいかばかりだったでしょうか。振り向いた主のまなざしはゆるしに満ちたものであったでしょうから、なおさらです。それはまさに「あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ二二・32)と語られた通りの優しさだったでしょう。
いかにしてペテロは、主を裏切ってしまったゆえに抱え込んでしまった良心の責めをぬぐい去ることができるでしょう。その苦しい思いは、主に知っていただき、理解し、赦していただく以外に、自分のわざや頑張りではどうにもなりません。そのことを誰よりも承知の復活の主は、これで三度目、ペテロを励ますためにといってよいほどに、親しく語りかけてくださいました。
「ヨハネの子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」(15)。
「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」(16)。
「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」(17)。
「あなたがご存じです」と応える以外にない、主からの問いかけです。ペテロはその問いの中で自分がどんなものであったかを知らされるばかりでなく、言葉さえ記されていませんが、背後に悔い改めの心を抱きつつの告白の時が与えらました。そんなペテロはもはや「たとい、みんなの者があなたにつまずいても」(マタイ二六・33)と、エンジンの空ぶかしの音ばかりが大きいかつてのペテロではなくなっていました。
復活の主との個人的な出会いは、人を聖徒と造りかえるばかりか、復活の証人とします。そして主は今日も「わたしに従ってきなさい」(22)と語られます。あなたにも私にも。
(祈り)復活の証人として今日も従えますように。
新聖歌 三八四

日本イエス・キリスト教団 聖書日課ベラカむけに執筆した原稿をそのまま掲載しました。

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